こんにちは。たけみやでございます。
コックピット計器の解説の第3回。今回は旋回傾斜計です。
これもHUDではわからないものを示してくれる重要な計器です。
横旋回や巡行、レシプロ機の離陸など多くの場合に活躍します。
ほかの計器の解説はこちら
旋回傾斜計とは

旋回傾斜計とは機体の旋回と横滑りを測る計器です。
旋回計(上の写真上部)と傾斜計(上の写真の下部)からなる計器で、これは全く異なるものですが、同時に使うことが多いのでまとめられています。
旋回計の見方
旋回計は機体が回っている方向に針が傾きます。機体が(地面に対して)右に旋回しているときは右に、左なら左に、針が振れるということです。

傾斜計の見方
多くの機体では旋回傾斜計は球の位置を読み取ります。
球が中心にあるとき、機体は横滑りせず、効率よく前進しています。
球が左にあるときは気流に対して機首が右に、右にあるときは機首が左に寄っています。
旋回計とは逆になります。
ラダーを操作して、球がある方に機首を向ければ、まっすぐ飛ぶことができます。

旋回傾斜計の使い方
では、旋回傾斜計の使い方を具体的に見ていきましょう。
離陸時
レシプロ機は、離陸時トルクによってまっすぐ進みません。その分をラダーで調整してやらねばなりません。
旋回計、傾斜計ともにニュートラルを指すように、ラダーを調整していきます。

当然外の景色も見ながら、その情報も参考にします。
横旋回時
横旋回時、たけみやはあまり旋回計を見ていません。旋回計を見るよりコンパスを見た方がわかりやすいんですよね。
ただ傾斜計はよく見ています。
状況に応じて、横滑りはしないか、わずかに機首が旋回の内側を向くように調整していきます。
横滑りしないとき、エネルギーのロスが小さくなり、機首が内を向いているとき鋭く曲がることができます。
詳しくは横旋回を取り上げた記事を参照
巡行時
巡行時は旋回計傾斜計どちらも使います。
巡行時というのは索敵などを行っていることが多く、あまり計器を見る余裕はありません。
しかし数秒に1回は確認して、ちゃんと飛べているか確かめるのが理想ではあります。
当然まっすぐ飛ぶときは旋回計傾斜計ともにニュートラルを指していなければなりません。
旋回は外の景色を見ていればだいたい気づけますが、横滑りは見逃すことが多い印象です。
無駄な横滑りは、速度が落ちたり、射撃の精度を下げたり、なにもいいことがありません。
まとめ
旋回傾斜計は姿勢指示器に比べると地味な存在です。
使うときも目の端にとらえるだけで済ませることも多いです。
しかし決して不要だとか、重要でないということではありません。
きれいに飛ぶには、つまりより正確に機動したり、より正確に射撃したりするには、旋回傾斜計は馬鹿にできません。
この3回で解説してきた昇降計、姿勢指示器、旋回傾斜計は使いこなせば大きな武器になります。この3つだけでもマスターして自在に空を駆けましょう。
ではまた、War Thunderの戦場でお会いしましょう。

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